Memory and Psychopathology Lab
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オンラインアセスメントの開発

本プロジェクトでは,エビデンスベースドな臨床実践を普及すべく,臨床現場で活用できるアプリの開発を進めています。心理学研究者が作成した役立つ測定ツールが広く社会に還元され,国民のみなさまの福祉が向上することを目指しています。具体的には,アプリ上でさまざまな自記式質問紙尺度,実験課題,経験サンプリング,統計解析機能を実装し,効率的かつ精度の高いアセスメントシステムの構築を目指しています。
このアプリは当面の間,公的な研究費によって運営されます。
自記式質問紙尺度の翻訳権をお持ちの先生方には,使用許可のお願いをお送りすることがあります。本プロジェクトへのご理解とご協力を賜れれば幸いです。

アプリの仕組み

医療関係者あるいは研究者(以下,ユーザーとします)にIDを発行します。ユーザーは自身が担当する患者や研究参加者(以下,クライエントとします)にIDを発行でき,アンケートや実験の依頼をすることができます。依頼を受けたクライエントは随時回答を行い,データが蓄積されていきます。回答済のデータはユーザー・クライエントともに参照することができ,複数回の実施によって回答の変動を捉えることができます。統計解析機能では,これらの回答パターンから病態・病理を特定できる,いわば治療の補助となる機能が実装される予定です。

個人情報の取り扱いとデータ利用の同意について

アプリ上では氏名等の個人情報を入力する必要はなく,オフラインでIDと個人を連結可能な状態にしていただきます。本プロジェクトでは,精神疾患に関するビッグデータを取得する仕組みを構築することを副次的な目標としています。そのため,アンケートや実験の結果を,個人が特定できない形で代表者および共同研究者が利用する可能性があります(選択式で,研究利用を拒否することも可能です)。正式な同意文書につきましては,アプリ開始時に提示されます。

アプリの利用希望について

アプリのご利用を希望される医療関係者・研究者の方は下記のフォームから申請してください。

実装済の機能

質問紙:数十種類の質問紙があります。
実験:ストループ課題などの心理学実験課題を順次実装中です。
経験サンプリング:1日1回または1日7回、現在の気分などに関するアンケートを送信できます。

統計解析機能

ネットワーク解析機能を実装中

治療者用マニュアル

治療者用マニュアルにツールの仕様や操作方法の説明があります。マニュアルをお読みの上、ご利用ください。

研究チーム

松本 昇(信州大学)、杉山 崇(神奈川大学)、増山晃大(愛知教育大学)、小林茉那(神奈川大学)、小林正法(山形大学)、大杉尚之(山形大学)、国里愛彦(専修大学)、川口 潤(追手門学院大学)

利用申請

こちらから利用申請をしてください。審査にお時間をいただく場合があります。

サポートページ

既にツールをご利用されている医療関係者の皆様からの要望・意見・感想・障害報告などを受け付けるためのページです。こちらからご投稿ください


〜更新履歴〜
2/10/2021 徐々にデータベース化(途上)
8/31/2020 夏の終わりにやや改修
10/01/2019 研究室HPを新設しました
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